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子どもを心配しすぎて不安になると過干渉になりやすい理由と影響と対処策

子どもが心配で悩んでしまう親御さんは多いのではないでしょうか?

 

心配事が浮かぶと、たまらなく不安になり食事が喉を通らなくなったり、眠れなくなる人も居ます。

 

大事にしている、大切な子どもだから心配になってしまう時もありますが

 

心配しすぎると、お子さんにとって大きな影響も及びます。

 

 

 

 

ご相談内容

  

 

 子どものことになると、心配でたまらなくなる。

 

学校で友だち同士トラブルがあったと聞くと、とても心配でたまらず、その話が頭から離れなくなってしまい仕事中も心配になり子どものところへ駆けつけたくなってしまう。

 

小学校高学年にもなれば多感な年頃、

学校で何か辛い目に遭っていないか、イジメられていないか

仲間はずれになっていないかを心配して何度も今日は学校で何かあった?と、つい聞いてしまう。

 

あまりにも心配しすぎて、食事が喉を通らなかったり眠れなかったり不安で

暗くなってしまう。

 

学校での楽しい話もたくさんしてくれますが、嫌だった話をされると、

自分の心がしぼんでいくのが解る。

 


息子が嫌だった話をしても、「はいはい、嫌だったねぇ」くらいにしか思わないのに、

娘の時はズーンと心にショックを感じてしまう。

 


学校嫌いになったら、どうしよう?

学校へ行けなくなったらどうしよう?

先生に相談した方がいい?

娘の友だちの母親たちに、それとなく探りを入れる?

 

 

 

心配に心配を重ねて、自分でもなんで?こんなに心配してしまうのだろう?と

自分でも解らない。


女の子だから心配?してしまうのだろうか・・・



もう考えすぎて訳わからなくなって、今の状況が辛い。
最近は、将来性犯罪にあわないか、

ストーカーやDVにあわないかってことまで心配し始めてしまう。

 


今心配しても仕方のないことばかり…私ヒマなのかな?

家事も手につかず困ってしまう。

 

娘の不幸を取り除いてしまいたい、娘が辛い気分にならないようにするには

 

どうすればいいのか、今日も心配してしまう。

 

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親が子どもを心配するのは誰にでもあります。

 

子どもに辛い思いをさせたくない、子どもに苦労させたくない、人並みに幸せになって欲しい

という親の思いがあります。

 

大切なお子さんを思う気持から心配になります。

 

この心配が心配しすぎるとどうでしょう。

 

毎日、お子さんのことを考えてしまうと家事も手につかず・辛い・困っているとなると

心配しすぎて不安になるのだと思います。

 

 

最近は毒親の本など、親の干渉についての本も出回り過干渉という言葉も定着してきました。

 

 

子どもへの干渉は子育てをする中で生活に関連してくることです。

 

やってはいけない物事や危険な行為を止めさせるなど必要になる時もあります。

 

 

その干渉が過度になると、かえって心配するようになります。

 

 

 


子どもを心配し過ぎて過干渉になってしまうのはなぜ?その理由

心配し過ぎると、自分では気づかないうちに過干渉になることがあります。

 

なぜ?子どもの心配から過干渉になるのでしょうか?

 

それは、心配する事や不安になることを取り除くために、気がつかないうちに過干渉になってしまいます。

 

 

それでは、どの様な過干渉をするのでしょうか。

 

 

 

 

 


① 子どもの心配から、学校での出来事や、友人とのやりとり、親が見ていない出来事を詳しく聞きたがる

 

心配からお子さんの全てを把握していたい気持になり、知らない事を何でも聞きたくなります。

 

例えば、

・今日の学校どうだった?

・○○ちゃん(友人)とどうした?

・あのグループとはどうなった?意地悪されなかった?

・小テストは?

・リコーダーは上手くいった?

・今日は何処へ行っていた?(友人と遊ぶ)

・誰と遊んだの?

・何して遊んだの?

・何が流行ってるの?

・何を話したの?

・隣の席の○○君とは話した?

・掃除当番はみんなちゃんとやってた?

・学校でよくふざけてる○○くんは、今日はなにかした?(悪影響を心配して)

・塾は先生から何か言われた?

・同じ塾行ってる子とは何話したの?

・どんなふうに思った?

・嫌じゃ無かった?

・・・等、他にもありますが

もっと詳しい話を聞きたいと思い質問しています。

 

 

話の内容から、「それで?」と更に詳しく話を聞いていたりします。

心配になるようなことはないかと、確認してしまいます。

 

 

 


②子どもの心配から先回りし口出しをしてしまう

 

 

まだ、何も起きていないけれど心配になる物事は、本人が危険と感じる前に指示をだしてしまう。

 

 

 

例えば、

・テレビの悪いニュースを見て、こうならないように用心してね

・女の子は心配と口にしていたり、または心配そうな表情をしてしまう

・こんなうわさあるから、あの場所は危険だから行かないように

・ネットは危険だから

・LINEするのなら内容をみせてね

・こんなふうに話すと仲間はずれになるから注意して

・周りをよく見てね

・勉強しないと学校で馬鹿にされるよ、そうなったらどうする?

・爪がのびてきているからそろそろ切れば(清潔にしておかないと周りから嫌われるから)

・暗くなったら危険だから早く帰るようにとしつこく言い必ず守らせる。または迎えに行く。

・電車やバス、歩く経路も指示をする

・公園で遊ぶのは危険だからダメ

・一人で行くのはダメ

・何か欲しい時は必ず相談して(お金は理由がないと渡さない)

・・・等(他にもあります)

 

心配になるので、つい言ってしまいますよね。

 

なにか嫌な想いしていないか、危ない目に遭っていないか確認したくなります。

 

もしも何かあったらと思い注意しておくようにと言い聞かせることもあります。

 

確かに、心配になる事は先に危険を教えていた方が良いと思うかもしれませんが

あまり危険危険と言い過ぎると、お子さん本人の危険を察知するジャッジメント能力が落ちてしまいます。

 

そうなると、全てが危険のように思えて、お子さん自身の不安感が強くなる場合もあります。

 


③子どもの心配から行動を管理してしまいます

子どもを心配するあまり、スケジュールをコントロールして、なるべく心配になる要素を省こうとします。

 

ちょっと乱暴な子と一緒にならないよう、子どもが嫌な思いしないように遊ばないでと指示したり

 

習い事も情報を集めて、なるべく親が介入できて目が届くような習い事にしたり

 

ケガが無いような、争わないようにしたりします。

 

子どもがガッカリしないよう、失敗しないように手伝い手を差し伸べていたりします。

 

または、あれこれ指示を出して失敗しないようにする場合もあります。

 

これは一見、優しく関わっているように思いますが、あまり手や口を出しすぎると

子どもの体験を値引きしてしまうことに繋がります。

 

 

 

それは、子どもから、考える機会や行動する機会を取り除いてしまうため

自ら出来た体験が乏しくなり、何をするにも指示を待つか、または考えが凝り固まってしまう場合もあります。

 

 私も以前は心配していました。

不登校になる前は娘をとても心配して、こじれた関係に。

気がつかなければ、もしかしたら今も同じようにしていたと思います。

 


心配や過干渉からの子どもへの影響

注:こちらは必ずそうなると言うわけでは無く、今までのカウンセリング経験からです。

 

子ども時代からよく心配された人は不安が強く、家の外(社会)や人との関わりに不安を持ちます。

(外へ出るのにも不安感・怖さが強くなる人もいます)

 

 

心配事が多く、自分で何かを決めるときに心が揺れて、なかなか決められないケースもあります。

 

初めてする経験は何歳になっても高台から飛び降りるような怖さを感じてしまう人もいます。

 

完璧にしていないと、不幸が起きると心配する人もいます。

 

いつも怖い感覚が離れないと言う人も居ます。

 

  

 


嫌な事が起きないようにと親が心配し配慮しながら育てていた子どもが 不安や心配、怖さを持ち続けてしまうのでしょうか?

それは、親御さんの心配する気持をそのまま受け継いでしまうからです。

 

子どもを心配し過ぎると、なぜ?心配する気持や不安感を子どもが受け継いでしまうのか?

 

それは、長い期間、生活の中で学んでいるからです。(お子さんの気質にもよりますが・・・)

 

心配する事を中心に生活していると、その他の心配しない事に対しては

話題にならなかったり、放って置かれたりすると、心配してもらう方が親子の関わりが増えていきます。

 

 

そうなると、人との関わりは心配する方が親密になる?と幼い子どもながらの勘違いをしてしまう事もあります。

 

 

お子さん自身、心配したり不安感を持つ方が人と仲良く出来る?と思い込んでしまう事もあります。


子どもを心配し過ぎる解決策は

お子さんを大切に思う気持から

 

子どもに辛い思いをさせたくない、子どもに苦労させたくない、人並みに幸せになって欲しい

という親の願いがあります。

 

かわいい、大事なお子さんを思う気持から、

 

守ってあげたい・・・

助けたい・・・という気持も湧いてきます。

 

 

 

自分の事なら何とか解決出来るのですが

 

子どもが辛い思いや苦労するのは見たくない・・・

子どもが大変な目に遭ったらどうしよう・・・

子どもに悲しい思いはさせたくない・・・

病気になったら・・・

そんなことを、考えただけでも親は怖くなります。

 

 

その、親の自分の内側にある怖さから心配してしまいます。

 

守ってあげたい、助けたい親心が強いと余計に心配されてしまうのではないでしょうか。

 

 

 

 

お子さんを心配するより信頼しましょうと私もよく言います。

 

心配するのは、相手に対処できるの?大丈夫?と疑う気持や確認が生じてしまい

それは相手を信じてない事に繋がります。

 

いつまでも任せられないことになります。

 

心配と過干渉は「親から離れると危険ですよ」というメッセージをお子さんに渡すことに

なり、

それは「親から離れないで」という無言のメッセージにもなります。

 

 

成長に伴い、子どもは自分の能力で一歩一歩、歩んでいきます。

 

徐々に親のチカラを必要としない様になり頼ってこなくなります。

 

 

大丈夫、この子には出来る能力があると任せて信じていきましょう。

信じる事が大事になります。

 

 

そこで質問です。

 

 

なぜ?お子さんの不幸な未来の物語ばかりを想像し心配するのでしょうか?

 

 

ここに、心配の本質が隠れています。

 

これは人それぞれ意見が異なります。

 

カウンセリングでこの問題は解決出来ます。

 

あなたに寄り添いサポートします。

 

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