
いつも、すぐカーっとなり家族にキレてしまい、その後は怒りのコントロールが出来ない。
辞めたいと思っているけど、1回キレてしまうと止まらなくなってしまい、怒りが静まると後悔し、嫌われていないか罪悪感でいっぱいになる。
コントロールしようとしても、怒りの感情を通り越して怒りの情動は、上手く止まらないです。
それは怒りの情動は弾かれたような心を突き動かす強い気持ちだからです。
落ち着きを取り戻す頃に、自己嫌悪に陥り、こんなにふうにキレる自分を何とかしたいと感じながら
激しい怒りの衝動を抑える、コントロール効かないと困っている方は多いです。
ご相談内容
「だから、無理しなくて良いって言ったのに・・・」
夫のあきれた声が私の耳に届く。
キレた後、我に返って
ぐちゃぐちゃに物が散乱している目の前を茫然と見ている私がいる。
ふと、視線を移すと夫に抱かれて脅えた顔をしている子どもと目が合う・・・
また、なんでこうなっちゃったんだろう・・・・
これじゃ、実家の母と同じだ。
こうならないようにと、良い母親になろうとしていたのに。
今日の休日は昨日買ったホットケーキとイチゴのヨーグルトを家族そろって食べようとしてたのに。
朝から、子どもが楽しみにしていた。
「ママ、今日はホットケーキだよね~♪」
私は「美味しくてふわふわホットケーキ作るからね!」
機嫌良く、キッチンに立ったのは良かった。
凝ってメレンゲを泡立てフワフワにしようと張り切っていたのに・・・
火加減調節して、フワフワホットケーキは時間がかかる・・・
生地の中まで中々火が通らない、強火にしたら、ちょっとだけ、焦げちゃって・・・
それでも、「出来たよー」と機嫌良くテーブルに載せた。
「焦げてるよ、ママ」
夫も「本当だ焦げちゃったね」
私は慌てて「すぐ、焼くからね、ちょっと待っててね」と言い
また、ホットケーキを焼く・・・焼きながら心の中でムカムカが始まった。
心の中では・・・焼いてあげてるのに、あんたたちのためにやっているのに・・・
私だってお腹が空いているのに・・・
それをガマンしてあんたたちのためにやってあげてるのに!
それでも、心で未だガマンして2枚目を焼き上げテーブルに置く。
「ほら、今度は焦げないでふわふわホットケーキだよ~」
また、キッチンに戻って3枚目を焼いている最中に夫から
「中が生で焼けてないよ」という声を聞いた途端、ブチっと何かが弾ける音がした・・・
勢いよく自分の罵声を吐く!
「そんなに気にくわないなら食うな!!」
「私は一生懸命焼いているんだよ!!!!」
持っていた皿を投げ、ボウルに入っていたホットケーキの生地をブチ投げ
「ふざけんな!!」「それでも食え!!」
夫が「生は腹痛になるよ!子どもが食べるんだから!」と言っても
キレたら止まらない。
止めることが出来ない・・・
暴言ばかりが口から飛び出していく。
物を投げていく。
・・・・
時間が経ち、茫然としていると
夫が「無理するなよ。君が笑顔で何か作ると言う時って最後はいつもこれだから・・・」
キレた後、私は疲れて何も考えられない、受け答えも出来ない・・・
涙も出てくる・・・
嫌われてしまっただろうか、いつも心がグチャグチャで自分でも疲れる。
これじゃ実家の母親と同じ。
あんなふうにヒステリックにキレたりしない家庭にしようとしていたのに、
私も怒りがコントロール出来ない。
母も気にくわないと、急に鬼の形相になりキイキイ声でわめく。
ヒステリックに声を荒げ手が付けられない。
そして、機嫌が良くなると猫なで声を出しながら、キレた詫びのように
甘い物や何かを買って「ごめんね」を連発してくる。
そう言われると、怖い気持ちをぐっと堪えて
「お母さん、大丈夫、私が間違ってた」と言いながら
また、母がキレないように、心に無理しながら子ども時代は気を使って過した。
学校から帰宅するとケーキが買ってある。
(ケーキの時は要注意だと私の心のタイマーが鳴り響く)
「ケーキ買ってあるよ。お母さんと、今日は一緒に勉強しましょう。そのあと二人で一緒にケーキ食べようね」
お母さんが勉強を教えると言いながら、
最初は優しい声で「これは、何?」とゆっくりだけど・・・
段々ペースが速くなり、解らなくなると
お母さんはキレてくる。
「なんで、こんなのが解らないんだ!!」
「おまえは、暗記できないのか!!」
「おまえはダメだ!」
「いけない子だ!」
「私に逆らうな!!!」
「さっき、言っただろうよ!!!」と言葉も乱暴になり机をどんどん叩く。
私は泣きじゃくる。
「また、泣いて勉強から逃げる気だな!」とキレながら言う母。
最後までお母さんが教える勉強は終わった例しがなく
ケーキもいつも食べられなかった。
小さい頃は母親は機嫌が良いときほど、気を付けなければならなかった。
まるで、母親の罠に引っかかるように
優しくされる → キレる(ヒステリック) → 優しく謝る
この繰り返しを経験していた。
そして、私がお願いしても叶う事など一度も無く何でも
「あなたのためなのよ」と言って強制してきた。
母の支配的な態度は一人暮らしをするまでしつこかった。
学校、勉強、友人関係、持ち物、部活まで母は口を挟み
母の言う通りにしないとキレる。脅す。
これじゃまるで奴隷だ。
怖かったけれど、思春期になる頃には、母の罠をよけられるようにも
なって来た。
刃向かうようになって来た。
母のようにはならない、こんなふうにはなりたくないと
子どもの頃から誓って来たのに。
子どもや夫に優しい笑顔で素敵な家庭にするんだと願っていたのに・・・
上手くいかない・・・私もすぐキレてしまう。
母と同じにはなりたくない。
あんな母親にはなりたくない、母と同じように夫や子どもから嫌われたくない・・・
でも、キレるのをコントロールできない・・・
このままでは母親と同じようになってしまう。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
キレたら止まらなくなります。
キレた後は後悔と自己嫌悪で心が締め付けるようになりませんか。
支配的で一方的な育て方をされると、今まで自分の要求が叶わなかった想いが積もります。
そうなると、心のどこかで「自分の想いを大切にして貰いたい」
また「相手に受け入れて貰いたい」という気持ちも生じます。
(受け入れて貰えなかった事が多いと自然に生じてしまう)
そして、「また、私を受け入れて貰えないのではないか」という心配や怖さが出てきます。
キレるのを止めたいですよね。
なんで、こんなふうに、自分がなってしまうのか困っていませんか。
止めようとしてもキレた衝動は途中で止まらない

キレている情動を途中で止めることは難しいです。
情動が動き始めたら、止まらないのは心を突き動かす衝動だからです。(勢い)
なので、キレる途中や手前で止めようとすれば余計に止まらなくなる場合もあります。
普段から、キレてはいけない、キレないようにと用心深く自分の心を縛り封じ込めようとすると
その封じ込めた力が緩んだ途端にキレてしまうことにもなります。
そして、自分の心を縛り付けているため、普段から疲れも溜まりやすくなります。(ストレスになる)
現状判断と一緒に、いつも自分に「キレないように」と言い聞かせていると、脳は情報の整理が煩雑化するため
疲れが溜まりやすくなります。(情報量が多くなるため)
普段から、疲れやすくなりませんか。
キレるという衝動は意外にも怒りの感情だけではなく、怖さや悲しみを感じたく無いから
代替え処置としてキレる人も居ます。
キレる情動を絡め合う感情として紐解いていくと、いつも思っている感情とは異なる気持ちもあります。
では、なぜキレてしまうのか不思議に思いませんか。
なぜキレてしまうのでしょうか?キレることを繰り返してしまう理由

キレてしまうのは、もうこれ以上自分は傷つきたくない・・・という防衛と考える人も居ます。
自己嫌悪が強い、自己肯定が低いと書いてある本もあります。
それでも、キレてしまう人も居れば、キレない人も居ます。
なぜでしょうか。
そこで、着目して貰いたいのは物事の見え方になります。
この、幼い頃から慣れ親しんできた母親の育て方「アメとムチ」のやり方です。
お母さんがケーキを買ってきて勉強を教える・・・
そうすると、必ず嫌なことが起きる・・・
怖い経験やビクビクした脅え・・・辛い経験だと思います。
こうなると、嬉しいことが一変して嫌なこと起きるという記憶が残ります。
そして、極めつけのお母さんからの「あんたはダメ!いけない!逆らうな!」という罵声のメッセージ。
こうすることで、お母さんは上、あなたは下というレッテル張りにもなります。
家族から「ダメ!」という言葉や見下された経験を何度も繰り返すのも同じです。
このレッテル張りは選択肢は2つ。
上か下か、従えるか従うか、支配するか支配されるか、理想と現実、良い悪い、やって貰うかやってあげるか・・・
つまり、二つのどちらかしかない・・・人と関わる時、世界は二つの選択しかない様に錯覚します。
この強烈な記憶から、他の人や目の前の相手が自分と違う意見を話したとき、
何となくですが、自分の今の意見と、違っていると
2つの選択しかないため、自分を非難しているように聞こえてしまいます。(錯覚から)
相手から違う意見を聞いた → 自分の今の考えとは異なる → 私を非難した
これがこう聞こえてしまいます。
相手が何か話した(自分と関係ない話でも) → 私をダメと言ってる(そんな感じに聞こえてしまう)
ホットケーキを焼いて、みんなで和やかな朝食を → 理想
ホットケーキがうまく焼けない
夫からの「生焼け」の言葉 → 現実 → 私はダメ?(ダメ?と思う前にキレている)
自分の意志や欲求も否定され続け、母親の思うとおりにしか生活できなかった・・・
自分の意見をそのまま受け入れて貰うのに、とても苦労した想いが積もり自分が否定されているように
感じてしまうのです。
それは自分自身で家族のためにした行為でも上手くいかない場合は
上手くいかない → 自分はダメに繋がってしまいます。
まるで、お母さんに否定されたような感覚になってしまうのです。
なので、「ホットケーキ焼き方失敗しちゃった~」と軽い気持ちで言えなくなります。
そして、子どもの頃に嬉しいことが一変して嫌なことが起きる経験を繰り返すと
人と近づくのが本当の意味で不得手になる事もあります。(家族と近づくのが危険信号を伴う)
キレると、周りの人はどうなるのか・・・周りの人は近くに寄ることは出来ません。
キレた人の近くに行くのは怖いです。
子どもの頃に、母親に近づくと危険と感じたそのままの気持ちが燻り(ダメと否定された子どもの気持ちに戻り)
周りの人に近づくな!という想いを投げかける様キレてしまうかもしれません。
または、今の自分の気持ちと現実が同期していない想いを外に出して気分を整えているためにキレてしまう。
ある意味、人を離れさせ自分を守る自己防衛でもあります。
それでは、キレないようになるためにはどうすれば良いのでしょう。
キレるのを落ち着かせるには普段から自己同意

キレるのをコントロールするのではなく普段の自分自身を容認する事が大事です。
よく、自己肯定を高めるには自分を褒めようと言われますが、
この褒める行為は、そうは思えない部分が大きく理想と現実の差が出来てしまいます。
(理想と現実の二極化になってしまう)
例えば、私は価値がある・・・と自分に対して言ったところで
心のどこかで「そう思えない」と感じていると、ここにギャップを感じ何かの拍子に自分に対して「やっぱりダメ」と
感じてしまいます。
その後は自己否定に繋がってしまう人は多いのです。
急に褒めて、気分が良くなるのが続くのは3ヶ月ぐらいでしょうか。
自己否定に繋がるのでしたら同意同調ぐらいがちょうどいいのです。
例えば、
あなたが「今晩冷えるね」と話したら相手は「そうだね、今晩は冷える」
今までは、「寒いのなら厚着すれば」「布団暖かくして」と寒いを解決する情報を貰っていると
何となくですが、了解して貰えてない様な気分になります。
あなたが「美味しい」と言ったら「ホント、美味しい」というような同調です。
「ワインが飲みたい」と話して相手が「そうなんだ、ワイン飲みたいんだ」と受け取って貰える言葉になります。
気持ちを合わせるように同じテンションで言ってもらえると、更に良くなります。
これを繰り返すと、自分の意見を受け入れて貰う感覚になります。(情動調律)
「一緒だ」「同じ」という感覚を身につけるのがスタートになります。
自分の意見を受け入れて貰えると心の中の「今まで自分の意見は拒否され続けられてきた」という
積もった想いが少し溶けていくようになります。(強い承認欲求が緩和されてきます)
自分で自己同調するのなら嫌なら「私嫌なんだ」と『私』と最後に『なんだ』を組み合わせて下さい。
今はそんな気分なんだと自分自身で受け入れ作業になります。
詳しくはこちらのブログを参照して下さい。
「私はダメなんだ」と感じたくなくて嫌われるのを心配し相手の顔色を必要以上に気にしてしまう
そうすると、自分の意見以外が批判的に聞こえてくるのを防げます。
この批判的に聞こえなくなった頃から、
自己評価を高めると身につきます。(ここからほめ言葉を受け入れる様になる)
ほめ言葉を受け入れられるようになりやっと
人に頼る、助けて貰うという行為を繰り返すことで信頼関係を作ります。
そして、家族との距離感をどう調整していくかがカギになります。
今は、子ども時代とは違い、家族は危険ではないという事を実感し満足感を増やしていくと安心感も増えていきます。
(頭では解っているのですが、感覚が未だ許可出来ていない事多いです)
注:人と関わりたくないと想う人にはこちらは効果ありません。他のアプローチのやり方になります。
そうすることで、キレる行為を防げます。
上手くいかないときはお気軽にご相談下さい。
同調も相手がいるとぐんと心の解け具合が変わって来ます。
こちらでは、バランスを上手く調整して変化するのにストレスにならないようにサポートします。
キレることを防げて自己肯定感が身につきます。
ヒステリックになる、キレてしまうを辞めるお手伝いを致します。